北原白秋 「薔薇二曲」(詩集『白金之独楽』より)

薔薇二曲

  一

薔薇バラノ木二
薔薇バラの花サク。

ナニゴトノ不思議ナケレド。

  二

薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。

照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。

作者と作品について

  • 作者

北原 白秋(きたはら はくしゅう)
1885年(明治18年)~1942年(昭和17年)
福岡県出身

  • 作品

「薔薇二曲」は、詩集『白金之独楽』に収められています。

薔薇の木に、薔薇の花が咲くことは、何も不思議なことではないけれど……
よく考えてみれば、とても不思議なことですよね。
そして、木に花が照り極まって咲きほこれば、光の花びらはこぼれ落ちていきます。
この世に永遠に形をとどめるものはなくても、命は永遠にめぐっていくのかもしれませんね。

「ナニゴトノ不思議ナケレド。」の余韻にこそ、この詩の本質があり、自由に解釈できると思います。

ところで「薔薇二曲」は、NHK Eテレの『にほんごであそぼ』で、2015年5月のうたとして流れていたそうです。
ネットで検索していたら、そのことを知って、驚いてしまいました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
春の詩
4seasonsをフォローする
春夏秋冬・四季の詩~有名詩人のおすすめ作品集~
タイトルとURLをコピーしました