春の詩

春の詩

室生犀星 「はる」「桜咲くところ」「万人の孤独」「蒼空」(詩集『愛の詩集』より)

はる おれがいつも詩をかいてゐると 永遠がやつて来て ひたひに何かしらなすつて行く 手をやつて見るけれど すこしのあとも残さない素早い奴だ おれはい...
春の詩

室生犀星 「三月」「ふるさと」「寂しき春」(詩集『抒情小曲集』より)

三月 うすければ青くぎんいろに さくらも紅く咲くなみに 三月こな雪ふりしきる 雪かきよせて手にとれば 手にとるひまに消えにけり なにを哀しと言ひ...
春の詩

山村暮鳥 「風景 純銀もざいく」(詩集『聖三稜玻璃』より)

風景 純銀もざいく いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめ...
春の詩

山村暮鳥 「春の河」「蝶々」(詩集『雲』より)

春の河 たつぷりと 春の河は ながれてゐるのか ゐないのか ういてゐる 藁くづのうごくので それとしられる おなじく 春の、田舍の 大き...
春の詩

八木重吉 「花がふってくると思う」「花」「桜」「陽遊」「豚」(詩集『貧しき信徒』より)

花がふってくると思う 花がふってくると思う 花がふってくるとおもう この てのひらにうけとろうとおもう 花 おとなしくして居いると ...
春の詩

八木重吉 「春も晩く」「おもひなき哀しさ」「しづかなるながれ」「春」(詩集『秋の瞳』より)

春も 晩く  春も おそく どこともないが 大空に 水が わくのか 水が ながれるのか なんとはなく まともにはみられぬ こころだ 大空に...
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