2015年11月の記事一覧

日々のくらしに季節の彩りを……
春夏秋冬を感じさせる詩を、四季ごとにまとめました。
国語の教科書にのっているような、有名詩人の作品が中心です。

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2015年11月の記事一覧。日々のくらしに季節の彩りを……
春夏秋冬を感じさせる詩を、四季ごとにまとめました。
国語の教科書にのっているような、有名詩人の作品が中心です。
金子みすゞ 「大晦日と元日」「夢売り」(『金子みすゞ全集』より)

冬の詩
大晦日と元日 兄さまは掛取り、 母さまはお飾り、 わたしはお歳暮。 町じゅうに人が急いで、 町じゅうにお日があたって、 町じゅうになにか光って。 うす水いろの空の上、 鳶(とんび)は静かに輪を描(か)いてた。 兄さまは紋付き、 母さまもよそゆき、 わたしもたもとの。

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金子みすゞ 「山茶花」「郵便局の椿」「積もった雪」「淡雪」(『金子みすゞ全集』より)

冬の詩
山茶花 居ない居ない ばあ! 誰あやす。 風ふくおせどの 山茶花(さざんか)は。 居ない居ない ばあ! いつまでも、 泣き出しそうな 空あやす。 郵便局の椿 あかい椿が咲いていた、 郵便局がなつかしい。 いつもすがって雲を見た、 黒い御門がなつかしい。 ちいさな白い前

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金子みすゞ 「どんぐり」「梨の芯」(『金子みすゞ全集』より)

秋の詩
どんぐり どんぐり山で どんぐりひろて、 お帽子にいれて、 前かけにいれて、 お山を降りりゃ、 お帽子が邪魔よ、 辷(すべ)ればこわい、 どんぐり捨てて お帽子をかぶる。 お山を出たら 野は花ざかり、 お花を摘(つ)めば、 前かけ邪魔よ とうとうどんぐり みんな捨てる。 梨

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金子みすゞ 「もくせい」「もくせいの灯」「曼珠沙華(ひがんばな)」「花のお使い」「紋附き(もんつき)」

秋の詩
もくせい もくせいのにおいが 庭いっぱい。 表の風が、 御門のとこで、 はいろか、やめよか、 相談してた。 もくせいの灯 お部屋にあかい灯(ひ)がつくと、 硝子のそとの、もくせいの、 しげみのなかにも灯がつくの、 ここのとおんなじ灯がつくの。 夜更けてみんながねねし

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金子みすゞ 「なぞ」「蝉のおべべ」「蓮と鶏」「このみち」(『金子みすゞ全集』より)

夏の詩
なぞ なぞなぞなァに、 たくさんあって、とれないものなァに。   青い海の青い水、   それはすくえば青かない。 なぞなぞなァに、 なんにもなくって、とれるものなァに。   夏の昼の小さい風、   それは、団扇(うちわ)ですくえるよ。 蝉のおべべ 母さま、 裏の木の

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金子みすゞ 「朝顔の蔓」「たもと」「向日葵(ひまわり)」(『金子みすゞ全集』より)

夏の詩
朝顔の蔓 垣がひくうて 朝顔は、 どこへすがろと さがしてる。 西もひがしも みんなみて、 さがしあぐねて かんがえる。 それでも お日さまこいしゅうて、 きょうも一寸 また伸びる。 伸びろ、朝顔、 まっすぐに、 納屋のひさしが もう近い。 たもと 袂(たもと)のゆかたは

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金子みすゞ 「星とたんぽぽ」「露(つゆ)」「暦と時計」(『金子みすゞ全集』より)

春の詩
星とたんぽぽ 青いお空の底ふかく、 海の小石のそのように、 夜がくるまで沈んでる、 昼のお星は眼にみえぬ。   見えぬけれどもあるんだよ、   見えぬものでもあるんだよ。 散ってすがれたたんぽぽの、 瓦のすきに、だァまって、 春のくるまでかくれてる、 つよいその根

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金子みすゞ 「芝草」「げんげの葉の唄」「げんげ」「仲なおり」(『金子みすゞ全集』より)

春の詩
芝草 名は芝草というけれど、 その名をよんだことはない。 それはほんとにつまらない、 みじかいくせに、そこら中、 みちの上まではみ出して、 力いっぱいりきんでも、 とても抜けない、つよい草。 げんげは紅い花がさく、 すみれは葉までやさしいよ。 かんざし草はかんざ

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金子みすゞ 「春の朝」「足ぶみ」「ふうせん」「明日」(『金子みすゞ全集』より)

春の詩
春の朝 雀がなくな、 いい日和だな、 うっとり、うっとり、 ねむいな。 上の瞼(まぶた)はあこうか、 下の瞼はまァだよ、 うっとり、うっとり ねむいな。 足ぶみ わらびみたよな雲が出て、 空には春が来ましたよ。 ひとりで青空みていたら、 ひとりで足ぶみしましたよ。 ひ

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北原白秋 「曼珠沙華」(詩集『思ひ出』より)

秋の詩
曼珠沙華 GONSHAN. GONSHAN. 何處(どこ)へゆく、 赤い、御墓(おはか)の曼珠沙華(ひがんばな)、 曼珠沙華(ひがんばな)、 けふも手折りに來たわいな。 GONSHAN. GONSHAN. 何本(なんぼん)か、 地には七本、血のやうに、 血のやうに、 ちやうど、あの兒の年の數(かず)。 GONSHAN

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ふだんはOLをやっているアラフォーです。
家の本棚には詩集がずらっと並んでいるほど、詩がすきです。
最近は俳句にも興味をもっています。
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