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北原白秋 「海の向う」(童謡)

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海の向う

さんごじゆの花が咲いたら、
咲いたらといつか思つた、
さんごじゆの花が咲いたよ。

あの島へ漕いで行けたら、
行けたらといつか思つた、
その島にけふは来てるよ。

あの白帆どこへゆくだろ、
あの小鳥どこへゆくだろ、
あの空はどこになるだろ。

行きたいな、あんな遠くへ、
あの海の空の向うへ、
今度こそ遠く行かうよ。

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作者と作品について

  • 作者

北原 白秋(きたはら はくしゅう)
1885年(明治18年)~1942年(昭和17年)
福岡県出身

  • 作品

「海の向う」は、童謡です。
山田耕作が作曲し、日本ではじめての児童雑誌である「赤い鳥」にも掲載されたそうです。
私は白秋の童謡が好きなので、このブログでも紹介しようと思いました。

白秋の童謡というと、「この道」「からたちの花」「待ちぼうけ」「ゆりかごのうた」「ペチカ」などが有名で、「海の向う」はそこまで知られていないかもしれないです。
私は「海の向う」を知ったのは、やなせたかしさんの「だれでも詩人になれる本」という本がきっかけでした。この本では、有名無名にかかわらず、やなせさんの好きな詩が紹介されて、やなせさんの詩に対するやさしさが実感できます。

ちなみに、「さんごじゆ」は、サンゴジュのこと。
関東南部以南の、暖かな地域に分布していて、6月から7月にかけて、小さな白い花が円すい状に集まって咲きます。
さんごじゆが歌われているあたり、南国出身の白秋らしいと思います。

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