春夏秋冬・四季の詩~有名詩人のおすすめ作品集~

日々のくらしに季節の彩りを……
春夏秋冬を感じさせる詩を、四季ごとにまとめました。
国語の教科書にのっているような、有名詩人の作品が中心です。

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2019年1月
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作品一覧

高村光太郎 「冬が来た」(詩集『道程』より)

冬の詩
冬が来た きつぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え 公孫樹(いてふ)の木も箒(ほうき)になった きりきりともみ込むような冬が来た 人にいやがられる冬 草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た 冬よ 僕に来い、僕に来い、 僕は冬の力、冬は僕の餌食だ しみ透れ、つきぬ

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高村光太郎 「樹下の二人」(詩集『智恵子抄』より)

冬の詩
樹下の二人 ――みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ―― あれが阿多多羅山(あたたらやま)、 あの光るのが阿武隈川。 かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、 うつとりねむるやうな頭の中に、 ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。 この大きな

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高村光太郎 「レモン哀歌」(詩集『智恵子抄』より)

秋の詩
レモン哀歌 そんなにもあなたはレモンを待つてゐた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱつとあなたの意識を正常にした あなたの青く澄ん

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高村光太郎 「人に」(詩集『智恵子抄』より)

夏の詩
人に 遊びぢやない 暇つぶしぢやない あなたが私に会ひに来る ――画もかかず、本も読まず、仕事もせず―― そして二日でも、三日でも 笑ひ、戯れ、飛びはね、又抱き さんざ時間をちぢめ 数日を一瞬に果す ああ、けれども それは遊びぢやない 暇つぶしぢやない

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高村光太郎 「あどけない話」(詩集『智恵子抄』より)

春の詩
あどけない話 智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。 智恵子は遠くを見ながら言ふ。 阿多多羅

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谷川俊太郎 「シャガールと木の葉」(詩集『シャガールと木の葉』より)☆

秋の詩
シャガールと木の葉 貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に 道で拾ったクヌギの葉を並べてみた 値段があるものと 値段をつけられぬもの ヒトの心と手が生み出したものと 自然が生み出したもの シャガールは美しい クヌギの葉も美しい 立ち上がり紅茶をいれる テーブ

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中原中也 「汚れつちまつた悲しみに……」(詩集『山羊の歌』より)

冬の詩
汚れつちまつた悲しみに…… 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の革裘(かはごろも) 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむ

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中原中也 「蜻蛉に寄す」(詩集『在りし日の歌』より)

秋の詩
蜻蛉に寄す あんまり晴れてる 秋の空 赤い蜻蛉(とんぼ)が 飛んでゐる 淡(あは)い夕陽を 浴びながら 僕は野原に 立つてゐる 遠くに工場の 煙突が 夕陽にかすんで みえてゐる 大きな溜息 一つついて 僕は蹲(しやが)んで 石を拾ふ その石くれの 冷たさが

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中原中也 「一つのメルヘン」(詩集『在りし日の歌』より)

秋の詩
一つのメルヘン 秋の夜は、はるかの彼方(かなた)に、 小石ばかりの、河原があつて、 それに陽は、さらさらと さらさらと射してゐるのでありました。 陽といつても、まるで硅石(けいせき)か何かのやうで、 非常な個体の粉末のやうで、 さればこそ、さらさらと かすかな音を立

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中原中也 「夏の日の歌」(詩集『山羊の歌』より)

夏の詩
夏の日の歌 青い空は動かない、 雲片(ぎれ)一つあるでない。   夏の真昼の静かには   タールの光も清くなる。 夏の空には何かがある、 いぢらしく思はせる何かがある、   焦げて図太い向日葵(ひまはり)が   田舎の駅には咲いてゐる。 上手に子供を育てゆく、 母親

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プロフィール
HN:maho
ふだんはOLをやっているアラフォーです。
家の本棚には詩集がずらっと並んでいるほど、詩がすきです。
最近は俳句にも興味をもっています。
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